2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規クルクミン誘導体を用いた新しいがん薬物療法の開発
Project/Area Number |
22501041
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
柴田 浩行 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50260071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 好治 東北大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20211766)
上原 芳彦 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30223499)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | クルクミン / 誘導体 / 抗腫瘍活性 / 腫瘍血管阻害活性 / 転移抑制活性 / 発がん予防活性 / マルチターゲット |
Research Abstract |
クルクミンは抗腫瘍活性、腫瘍血管阻害活性、転移抑制活性、発がん予防活性を有するマルチターゲット分子標的薬剤であるが、生体内での有用性が乏しい。新規のクルクミン誘導体(ディアリルペンタノイド型、DP型誘導体)にはクルクミンを上回る抗腫瘍活性が存する。 そこで本研究の「目的」としてDP型誘導体をリード化合物として、マルチターゲットで、より強力な抗腫瘍薬の合成を目指してきた。「研究実施計画」は、1. がん細胞パネルによる抗腫瘍活性の検討、2. がん標的分子の発現に与える影響、3. 抗がん剤との併用、4. 浸潤能、転移能阻害活性の検討、5. 可溶性に関する検討、6. in vivoにおける有効性、毒性の検討であるが、「4」を除く計画は前年度までに成果を得ている。 残る計画4であるが、浸潤能、転移能阻害活性、および腫瘍血管阻害活性についてXenopusの胎仔やHUVEC細胞を用いて検討した。その結果、DP型誘導体のGO-Y078はXenopusの胎仔の血管新生を阻害し、HUVEC細胞のsproutingを阻害した。この活性は既に市販されているマルチターゲット分子標的薬であるソラフェニブやスニチニブに相当するものであった。DP型誘導体には腫瘍血管阻害活性があること、HUVEC細胞にアポトーシスを誘導する事、Wound Healing AssayにおいてHUVEC細胞の移動能を阻止する活性がある事などが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)