2010 Fiscal Year Annual Research Report
ケモカイン機能を利用したがん細胞呼び込み型DDS製剤の開発と腹膜播種治療への応用
Project/Area Number |
22501042
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小泉 桂一 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (10334715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 宏明 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (00345571)
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Keywords | ケモカイン / がん |
Research Abstract |
これまでに申請者は、転移性がん細胞はある種のケモカインに向かって移動する、すなわち、ケモカインによる種々転移性がん細胞の「呼び込まれ機構」を解明してきた(Yasumoto K and Koizumi K,Cancer Res.2006、Hojo S and Koizumi K,Cancer Res.,2007、Hashimoto I and Koizumi K,Eur.J.Cancer,2008)。本研究では上記現象を利用して、DDSの概念を一新する「薬物自体ががん細胞を呼び込む」、いわば「自立的がん細胞呼び込み型DDS製剤」の開発することを目的とし、将来的にこのDDS製剤を適応した治療により播種性がん転移の撲滅を目指すことにある。本年度は、これらの条件を探索するために、当初計画に示したケモカインCXCL12を含めて様々な種類のケモカインに対する、各種がん細胞の遊走能力の評価をリアルタイムの遊走活性モニタリング装置を使用して評価を行った(Koizumi K, The Journal of Immunology,2009)。その結果、胃がん以外にも、大腸、肝臓や卵巣がん等の細胞は、CXCL12への遊走性が強かった。一方で、血球系のがん細胞は、その他のケモカインへの遊走性が強いことが確認できた。次年度以降は、今年度の知見を基に、各種がん細胞のケモカインへの遊走特性をふまえながら、「自立的がん細胞呼び込み型DDS製剤」の開発を行う予定である。
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Research Products
(1 results)