2012 Fiscal Year Annual Research Report
チミジンホスホリラーゼの作用機構の解析と阻害剤TPIの前臨床試験
Project/Area Number |
22501048
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
秋山 伸一 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 客員教授 (60117413)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽根 三郎 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 客員教授 (40145024)
西岡 安彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (70274199)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | thymidine phosphorylase / 解糖経路 / ペントースリン酸経路 |
Research Abstract |
Thymidine phosphorylase(TP)はthymidineからthymineと2-deoxy-D-ribose-1-phospateへの変換を触媒する酵素である。TPは多くの腫瘍で高発現し、血管新生、増殖、転移およびアポトーシス耐性に関与する。一方、細菌において2-deoxy-D-ribose-5 phosphateが解糖系の中間代謝産物であるglycelaldehyde-3 phosphateに変換されることが報告されている。我々は、ヒトTP発現腫瘍細胞においてthymidine由来の糖が解糖経路に移行し、がんの増殖に関与するかを調べるため、TP強制発現細胞(KB/TP細胞)における解糖およびペントースリン酸経路の代謝産物について解析を行った。KB/TP細胞に13C5-thymidineを取り込ませ解糖およびペントースリン酸経路の代謝産物について調べたところ、解糖経路の代謝産物であるglucose-6 phosphate、lactateおよびペントースリン酸経路の代謝産物であるphosphoribosyl pyrophosphate(PRPP)に13Cが移行していた。これらのことから、TPはthymidineを分解してリン酸化deoxyriboseを産生し、この糖が解糖経路およびペントースリン酸経路に入ることでがんの増殖に関与することが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)