2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスベクターを用いた膵標的化抗体の作製と膵癌治療法の開発
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22501054
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 俊裕 福岡大学, 医学部, 講師 (00398314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 正太 福岡大学, 医学部, 准教授 (90549338)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 / 遺伝子治療 / 抗体療法 / 分子標的 |
Research Abstract |
膵癌細胞と抗体と架橋することが出来る遺伝子改変したアデノウイルスベクター:Adv-FZ33を用いて遺伝子導入効率が高まるモノクローナル抗体を作製、スクリーニングを行い、癌細胞に対して標的化可能な表面抗原と抗体との組み合わせ探索を行い、20クローンの抗体を樹立した。 これらの抗体と一緒に Adv-FZ33 を膵癌細胞株に感染させると、Adv-FZ33 単独の感染に比べて、約100倍のレポーター遺伝子を導入できることを確認している。これら得られた20種類の抗体のうち、7種類の抗体に対する抗原の同定に成功した。この中の、抗体クローン名F2-27は、膵癌細胞のみならず胃癌、前立腺癌、肺癌細胞株にも反応したが、正常コントロールとして用いた細胞線維芽細胞には反応を示さないものであり、腫瘍選択制に優れていた。抗原はTOF-MASSによる解析から**であることが判明した。 F2-27を用いて、さらにin vitroの系で抗原(抗体)特異的な治療実験を行った。Adv-FZ33に治療遺伝子であるHSV-tk遺伝子を組み込んだvoctorを作製し、GCV(ganciclovir)との併用療法を行ったところ、PC-3、MKN-1細胞でF2-27選択的tk遺伝子導入出来、GCV依存的killingが認められた。 F2-27は新規抗原ではなかったため、相互作用しうるタンパク質の探索は行っていない。また、F2-27単独では、抗原を過剰発現する細胞株の形態変化や増殖活性に変化をおこさせなかった。 現在はsiRNAの系を持ちいて、細胞接着や増殖活性、抗癌剤の感受性変化を調べている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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