2012 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲン関連遺伝子の遺伝子多型を加味した乳癌リスクモデルの構築に関する検討
Project/Area Number |
22501058
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
土井原 博義 岡山大学, 大学病院, 教授 (20263569)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳癌 / 遺伝子型 / リスク / ライフスタイル |
Research Abstract |
ライフスタイルと遺伝子多型が乳癌リスクに及ぼす影響:岡山・香川地域での症例対照研究 【背景】生活習慣や生殖・生理因子は乳癌リスクに影響を及ぼすことが明らかにされている.近年,遺伝子多型の網羅的解析の結果,数種のSNPsと乳癌リスクとの因果関係が示唆されている. 【方法】症例対照研究を実施.症例 (N=465)は乳癌患者,対象 (N=455)は健常検診者.生活歴・ライフスタイルの調査は48項目からなる質問票を用いた.血液サンプルを用い,過去に報告された17SNPsをTaqMan assayにて解析.ロジスティック回帰分析にて年齢調整オッズ比, [95%信頼区間]を算出. 【結果】調査期間は2010/12-2011/11.リスク増加因子は喫煙歴あり(OR:2.49, [95%CI:1.58-4.06]),リスク軽減因子は出産数 (単位オッズ比0.83, [95%CI: 0.73-0.94] ),余暇の運動 (0.70, [0.54-0.91]) であった.SNP解析の結果, ESR1/6q25.1-rs2046210 (1.30, [1.02-1.66]), ESR1/6q25.1-rs3757318 (1.30, [1.01-1.67]), 2q-rs4666451(1.86, [1.13-3.13])が乳癌リスクと関連する有意因子であった.Genotypeによる層別解析の結果,risk allele保持者(rs2046210, AA +AG; rs3757318, AA +AG)においても,余暇の運動,出産,授乳は乳癌罹患リスクを軽減させる傾向がみられた. 【結語】日本人女性においてもESR1遺伝子に関連するSNPsが乳癌のリスクに関与していた.しかし,これらのrisk allele保持者でも,運動,出産,授乳によってリスクを軽減できる可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)