2012 Fiscal Year Annual Research Report
樹脂(プラスチック)原料への感作状況に関する実態調査
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22510036
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
川本 俊弘 産業医科大学, 医学部, 教授 (60177748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 真弓 産業医科大学, 医学部, 講師 (40457601)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アレルギー / 樹脂 / プラスチック / 免疫グロブリン / 化学物質 / IgG / 実態調査 / 蛋白質付加体 |
Research Abstract |
平成24年度は前年度に確立した診断用抗原作製および特異的抗体検出法を用いて、一般住民の樹脂(プラスチック)原料に対する特異的抗体の保有状況について調査を行った。 100名の女性(年齢20歳~40歳)からインフォームド・コンセントを得たのちに採血を行い、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの原料であるトルエン-2,4-ジイソシアネート(TDI)、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BADGE)、無水フタル酸(PA)、p-フェニレンジアミン(PEA)、ホルムアルデヒド(FA)、グルタルアルデヒド(GA)、に対する抗体の有無を調べた。すなわち、ヒト血清アルブミン(HSA)に上記の樹脂(プラスチック)原料を添加し、化学物質-HSA付加体を作製した。これを診断用抗原として、被験者血清と標識抗ヒトIgG(IgG)抗体(二次抗体)を用いたウェスタンドットブロットを実施した。ドットdensityの解析にはライトキャプチャー機器を用い、発光強度を半定量化した。 結果として、無水フタル酸(PA)とグルタルアルデヒド(GA)に対する特異的IgGの陽性率は非常に高かった。トルエン-2,4-ジイソシアネート(TDI)に対する特異的IgGの陽性率はおよそ50%であった。一方、ビスフェノールAジグリシジル(BADGE)、p-フェニレンジアミン(PEA)、ホルムアルデヒド(FA)に対する抗体の陽性率は低かった。 この研究成果を22nd Annual Meeting of Internatioanl Society for Exposure Science、第30回産業医科大学学会および第12回分子予防環境医学研究会にて発表するとともに国内の専門家と情報交換し、本研究が国際的にも独創性が高いことを再確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Cytochrome P450 in non-small cell lung cancer related to exogenous chemical metabolism2012
Author(s)
Oyama T, Uramoto H, Kagawa N, Yoshimatsu T, Osaki T, Nakanishi R, Nagaya H, Kaneko K, Muto M, Kawamoto T, Tanaka F, Gotoh A
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Journal Title
Frontiers in Bioscience
Volume: S4
Pages: 1539-1546
Peer Reviewed
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