2014 Fiscal Year Annual Research Report
都市における予防型ヒグマ対策の可能性-札幌市西野の事例
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22510038
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
亀田 正人 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20169642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 博 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (70281871)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 環境政策 / 人間生活環境 / 防災 / 動物 / 野生動物 / 野生生物保護管理 / ヒグマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では2011年度末にアンケートによる住民意識・行動調査(第1回)を実施した。その結果は2012年度と2013年度にわたって、アンケートに応じてくれた住民への報告書送付、札幌市への説明、国内学会発表、論文公刊などの形で公開した。今年度はさらに国際学会においても発表した。 それと平行して、2013年度末には再度アンケートによる住民意識・行動調査(第2回)を行った。これは、2011年度実施の第1回調査に回答を寄せた住民(868人)を対象に、第1回とほぼ同様の質問をして、2年間の意識・行動の変化を知るためのものである。今年度はその結果を分析し、第1回同様、アンケートに応じてくれた住民自身に向けて送付する形で公開した。来年度中に国内学会および国際学会において報告し、詳報を論文の形で公刊する予定である。 2回のアンケートによる住民意識・行動調査の結果、ヒグマ出没地点近くに住む住民においてもヒグマの出没のない地域の住民同様、出没を受け入れない人が圧倒的に多い半面、ヒグマの生息そのものは受け入れる人が比較的多く、出没時に何らかの備えをする人はおよそ半数であり、ヒグマについての学習機会を望む人もおよそ半数にのぼることなどが明らかになった。これらの点では2年の間に大きな変化はなかった。他方、いくつかの変化も見られた。行政に望む対策ではどの地域でも住民教育や調査など基礎的なものに加えて、被害予防や補償など被害を意識した対策もより望まれるようになった。また、ヒグマの出没のない地域でヒグマの出没や生息への態度がやや厳しさを増した。 以上の調査のほか、今年度もヒグマ出没地周辺の自然的・社会的諸条件を調査し、関係者の聴き取り調査を行った。また学習会の開催の可能性を探ったが不調に終わった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)