2011 Fiscal Year Annual Research Report
中小企業における環境配慮型設計の導入に向けた社会システムの構築
Project/Area Number |
22510043
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
青 正澄 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (00464157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 朋子 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 特任講師 (20418734)
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Keywords | 環境政策 / 政策研究 / 中小企業 / 資源循環 / 廃棄物再資源化 / 環境マネジメント |
Research Abstract |
本研究では、中小企業における環境配慮型製品の設計・開発を促進し、同地域における生産・消費・リサイクルに至る「資源循環型社会」を実現するために、環境配慮型製品の設計・開発が進んでいる家電、プラスチック業界等の「環境配慮技術関連の特許」に着目し、家電リサイクル法等の各種リサイクル法施行後の製品設計・開発における傾向を分析する。さらに、複数の企業の環境取組を調査し、企業における資源の有効利用・廃棄物削減の取組と問題点・課題について分析する。これらの分析を踏まえ、同地域における中小企業の環境配慮型設計・開発を促進させるための「環境配慮型技術マップ」の作成、及び、資源循環型社会の推進方策として「自治体と企業との協力モデル(社会制度の設計)」を検討することを目的とする。 平成23年度に実施した調査研究では、横浜市、川崎市において現地企業及び自治体におけるヒアリング調査等を実施し、現地の専門家等との意見交換と各都市のリサイクル状況等の把握を行うための基礎情報・データの収集等を行い、主要家電メーカー8社における家電リサイクル技術の特許出願動向と製品開発動向の分析を行った。 外部での発表等については、平成24年11,月に海南大学で開催されたJSPS主催の「第4回日中科学フォーラム"低炭素都市と経済"」において、青が「Managing Sustainable Cities:Analysis of Environmental Policies in Yokohama and YK ECO2 Bay Region」と題して資源循環型社会を推進している企業と自治体の取組について研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
豊橋技術科学大学と共同で開発してきた「環境配慮型技術マップ」の作成について、環境配慮技術関連の特許の抽出から技術傾向を探る手法の精度に問題が出ており作業進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は研究の最終年度であるため、現時点で完成できている「環境配慮型球術マップ」を用いて、中小企業における環境配慮型製品の設計・開発を促進し、同地域における生産・消費・リサイクルに至る「資源循環型社会」を実現するために検討を行う予定である。しかし環境配慮技術関連の特許技術に依存しすぎる研究成果にならないように中小企業及び自治体調査も十分に行って、最終の研究成果をまとめていく方針である。
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