2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510066
|
Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
安西 和紀 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (70128643)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 謙一郎 独立行政法人放射線医学総合研究所, その他部局等, その他 (10297046)
高田 二郎 福岡大学, 薬学部, 教授 (90122704)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 放射線防護剤 / ビタミンE誘導体 / 血球系細胞 / サイトカイン |
Research Abstract |
γ-トコフェロールジメチルグリシンエステル(γ-TDMG、メチルセルロース溶液に分散)の放射線防御効果のメカニズム解明のために、X線全身被ばく後のマウスの血液像がどのように変化するかを調べた。C3Hマウスに6.0 GyのX線を全身照射し、その後の赤血球、白血球、および血小板の数を照射後28日まで調べた。マウスを群分けし、主にコントロール群(照射+メチルセルロース溶液投与)とγ-TDMG投与群(照射+γ-TDMG投与)の2群を比較した。赤血球数においては、γ-TDMG投与群とコントロール群のいずれにおいても、X線照射3日後に30-40%程度の上昇があり、その後減少して2週間後には25-40%になった。γ-TDMG投与群ではその後、上昇に転じ、4週間後には80%程度まで回復した。一方、コントロール群ではさらに減少が続き、4週間後には20%以下になった。白血球数はいずれの群も照射3日後には10%以下に低下し、それが2週間まで続いた。γ-TDMG投与群ではその後急激な回復があり、4週間後には完全に回復したが、コントロール群では若干の回復しかなかった。血小板数は白血球に比べて減少が遅く、1週間後程度で10%以下になり、いずれの群も2週間を過ぎてから回復が始まったが、コントロール群の回復はわずかであったのに対してγ-TDMG投与群では4週間後には60%以上に回復していた。これらの結果は、γ-TDMGの放射線防御作用は血球系細胞の回復を増大させることによることを示している。内因性脾臓コロニー数を測定する実験においても、同様な機構を示す結果が得られた。γ-TDMG投与によるサイトカイン量の変化を調べた結果、IL-6、KC、MCP-1といったサイトカイン量の増加が認められた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)