2012 Fiscal Year Annual Research Report
室内環境におけるオゾンおよび二次生成物質の化学的挙動と人体への影響評価
Project/Area Number |
22510079
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
内山 茂久 国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 上席主任研究官 (40524236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中込 秀樹 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20375611)
後藤 純雄 麻布大学, その他部局等, 教授 (30112890)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 室内汚染 / 二次生成 / オゾン / アルデヒド類 / カルボン酸 |
Research Abstract |
全国の住宅で各種化学物質濃度を測定し,二次生成関連物質の挙動を検討した。測定した物質は,オゾン,アルデヒド類,ケトン類,ギ酸,酢酸,二酸化窒素,二酸化硫黄,アンモニア,揮発性有機化合物(VOCs)であり,室内・室外で測定を行った。 夏季のホルムアルデヒド濃度の平均値は冬季の約2倍の値を示したが,夏季のアセトアルデヒド濃度の平均値は冬季の方が1.7倍高い値となった。アセトアルデヒドは二次生成というより,飲酒による人からの発生の寄与が大きいことが示唆された。 住宅内で多くのVOCが検出されたが,d-リモネン,α-ピネン等のテルペン類が比較的高濃度で検出された。 屋内のオゾン濃度は,冬季1.5 μg/m3,夏季9.5 μg/m3を示し,夏季の方が約7倍高い値を示した。一方,屋外のオゾン濃度は,季節的な差が認められなかった。外気から流入したオゾンは比較的速い速度で分解することが示唆される。 冬季における二酸化窒素の屋内の平均値は270 μg/m3,最大値は1600 μg/m3を示し,全体の約46%の住宅で環境基準値である115μg/m3を上回る汚染が明らかになった。二酸化窒素の発生源は燃焼系暖房器具であるが,ギ酸と二酸化窒素濃度の間に非常に高い相関関係(r=0.950)が認められたことから,ギ酸の発生源は燃焼系の暖房器具が推測される。屋内のギ酸は,ホルムアルデヒドが外気から流入したオゾンにより酸化され生成することが推測されるが,燃焼器具からの発生の寄与が大きいことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)