2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510084
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
狩野 直樹 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00272857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今泉 洋 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80126391)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 重金属 / キトサン / 吸着等温線 / 生物吸着 / 生分解性キレート剤 / 植物浄化 / バイオ界面活性剤 / トリチウム |
Research Abstract |
環境に低負荷で低コストであるバイオマスをベースにした吸着剤を用いて,重金属や放射性核種などを除去・回収する手法を確立して環境浄化に役立てることを目的とする。現在,希土類元素等の重金属は幅広い産業分野で利用されており,需要が拡大しているものの,国内では資源枯渇の危機にある。そこで,廃棄物等からの新たな金属回収法の確立も重要である点に着目し,バイオマス等を金属の吸着剤として利用し,資源回収に役立てることを目指した。 本年度では,新たにキチンをベースにしたキトサンを用いて,ウラン(U)やクロム(Cr)の取り込みや吸着に関するモデル実験を行った。また,環境中の重金属や放射性核種の動態把握のため,土壌やスラッジ中のREEs, U, Thの挙動把握に関する研究を継続するとともに植物,キレート剤やバイオ界面活性剤を用いて,重金属の効率的な回収方法を確立することを目指した。さらに放射性核種としてUのみならず水素の放射性同位体であるトリチウム(T)の環境や生体中の挙動についても検討した。 その結果,主として以下のことが明らかになった。(1)キトサンによるCr吸着において,3価のCrはpH6以上で良好な吸着率を示し,6価のCrはpH4で最大吸着量を示した。 (2) 3価および6価のCrは,いずれもLangmuir plotにより適合することから,単分子層による吸着傾向が強いと推察される。(3) キレート剤は根から茎葉部への重金属(亜鉛と鉛)移動を促進する。(4) キレート剤は,概して植物バイオマスの生長を抑制したが,生分解性のキレート剤EDDSにおいてもその傾向が見られた。(5)アミノ基のH原子はトリチウム(T)原子と定量的に交換するが,この反応はアミノ基が付いている母体構造に大きく依存する。(6)降水中のT濃度とカルシウムイオン濃度との変動は類似しており,特に非海塩型気団で顕著である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 新潟市における降水中のトリチウム濃度測定や他のイオンと気団解析とからで得られた福島第一原発事故の影響評価2012
Author(s)
守橋真菜美,沼口菜摘,高橋羽月,今泉洋,狩野直樹,斎藤正明,加藤徳雄,石井吉之,斉藤圭一,Jiao Yurong,片岡憲昭
Organizer
第49回アイソトープ・放射線研究発表会
Place of Presentation
東京大学
Year and Date
2012-07-09
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