2012 Fiscal Year Annual Research Report
超臨界二酸化炭素を用いた高性能シロアリ防除剤の開発
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22510101
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
堤 主計 新居浜工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00300640)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 環境適応型ポリマー / ポリ乳酸 / 徐放剤 / 忌避剤 / 超臨界二酸化炭素 |
Research Abstract |
本シロアリ防除剤は、超臨界二酸化炭素を利用し高揮発性化合物を徐放性のある生分解性ポリマーへの取込みが可能な「徐放剤」の技術を活用した材料である。本研究では、これまでの徐放剤作製技術をもとに、シロアリに対して強力な忌避効果を有する精油を用いてポリ乳酸(PLLA)やその共重合体への含浸性を評価するとともに、ポリ乳酸共重合体の徐放性を活用したシロアリ防除剤を開発することを目的としている。 本年度は、精油を超臨界二酸化炭素流体下で分解性ポリマーに含浸させた徐放剤の放出性について、評価した。徐放剤の作製あるいは基盤材となるポリ乳酸共重合体の合成は、平成22、23年度の方法にしたがい行った。徐放剤中に含まれる精油の放出性は、分解試験によるポリマーの分解に伴い放出されるガス量とポリマーに残存する精油量により評価した。放出ガス量はVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)分析計、残存ヒバ油量は1H NMR(Nuclear Magnetic Resonance:核磁気共鳴)分光計により求めた。分解性は、共重合体の種類により全く異なることが確認できた。ポリマーの分解にともなう残存含油率は、共重合体の分解速度に比例しており、分解の最も早い共重合体は、残存含油率の減少が早かった。また、残存含油率と熱的特性の結果から、含浸性を評価することができた。さらに、VOC分析計によるガス放出性の結果から、ヒバ油のフィルムへの含浸性を判断することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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