2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノスケール高分子会合体ー細胞膜界面における相互作用とシグナル変換
Project/Area Number |
22510120
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西川 雄大 大阪大学, 情報科学研究科, 特別科学研究員 (40281836)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ナノ粒子 / 細胞膜 / エンドサイトーシス / カベオラ / 細胞内シグナル伝達 |
Research Abstract |
本研究課題「ナノスケール高分子会合体-細胞膜界面における相互作用とシグナル変換」では、「細胞膜における物質の取込み経路」と「ナノスケール高分子会合体(ナノ粒子)」との相互作用に伴う細胞応答について検討する。その目的は、ナノ粒子が新たな機能として“シグナル特性”を発現しうることを示すことである。具体的には、①ナノ粒子の構造と細胞膜構造におけるナノ粒子の取込み経路との関係、②細胞によるナノ粒子の取込みに伴う刺激(入力シグナル)の細胞内シグナル伝達によるシグナル応答と処理メカニズム、③ナノ粒子の構造とナノ粒子の細胞外シグナル特性との相関について解明する。 これまでに、種々のナノ粒子を血管内皮細胞に取り込ませ、このときの一酸化窒素合成酵素(eNOS)のリン酸化の割合、発現量の変化を検討した。その結果、“ナノ粒子=入力シグナル”⇒“細胞応答(出力)”が可能であることが実験的に示された。本年度は、細胞側のシグナル制御についても検討を進めた。そのアプローチ法として、実際の細胞におけるシグナル制御の複雑さを排除したモデル系を用いる。モデル系としてリン脂質二分子膜小胞体(リポソーム)のリン脂質二分子膜に取込みのためのカベオラを再構成したものを想定した。その準備研究として、単層膜リポソーム内に簡単な遺伝子発現システムを組込み、その発現をセルソーターにより確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)