2012 Fiscal Year Annual Research Report
赤外レーザ光に応答するスマート・ナノチューブの作製と集積・加工技術の確立
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22510130
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山内 健 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90262477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪川 紀夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (20018675)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | グラフト化 / カーボンナノチューブ / 赤外レーザ光応答特性 / 自己集積化 |
Research Abstract |
今年度はグラフト化カーボンナノチューブの赤外レーザ光応答特性と自己集積化機能の評価について,赤外レーザ応答特性を検討した。 赤外レーザ照射装置を用いて,グラフト化ナノチューブを分散させた溶媒に赤外レーザ光を照射した際の応答速度および集合体のサイズについて検討した。具体的にはグラフト化ナノチューブ集合体形成の時間経過を高感度光学顕微鏡で観察するとともに動画撮影を行うことで評価した。その結果,マイクロサイズでの応答速度と集積挙動を評価することができた。 さらに自己集積化機能の評価として,レーザ光を用いたナノチューブのマイクロ配線形成についても検討した。レーザ光を一定速度で移動した際のグラフト化カーボンナノチューブの集積体形成を画像解析装置を用いて解析した。その結果,レーザ光の移動により,集積体が連続して成長するために,様々なマイクロ配線の形成ができることが明らかとなった。ナノチューブは赤外光により加熱されることで,温度感応性高分子の性質変化が起き,ナノチューブ間の疎水性相互作用により集積化しているため,材料の温度が室温以下になると再び分散し,集積と分散が可逆的に行えることもわかった。これまでの感熱性スマートマテリアルは外部の熱変化に応答して挙動を示したが,本研究で開発したスマートナノデバイスは外部環境の変化ではなく,赤外光に応答して自己集積体を形成する新しいタイプのナノ材料で,その集積体により電子回路のナノ・マイクロ配線が溶液中で実現できることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)