2011 Fiscal Year Annual Research Report
多目的配置問題の解析的研究と商品開発システムへの応用
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22510133
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
金 正道 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50298379)
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Keywords | ファジィ多目的配置問題 / 安定性 / 集計関数 / 加法的生成元 / 準凹関数 / ファジィ集合列 / ファジィ集合値写像 |
Research Abstract |
1 前年度に、メンバーシップ関数の集計関数に基づいた準凹性の一般化を提案し、その性質を調べ、集計関数の加法的生成元も導入し、その加法的生成元を用いて、提案した一般化された準凹性を特徴付け、提案した一般化された準凹性がどのような特徴をもつのかをいくつかの例を通して考察した。本年度は、これらの結果を精緻化し発展させた。これにより、一般のファジィ数理モデルに広く適用可能なった。 2 前年度に、レベル集合を用いてファジィ集合列の極限およびファジィ集合値写像の極限と導写像を定義し、それら性質を調べた。これにより、解がファジィ集合として得られるファジィ数理計画問題のモデル構築や安定性や感度分析を考える場合に必要になるファジィ概念の基礎理論が構築された。本年度は、これらの結果を精緻化し発展させた。これにより、一般のファジィ数理モデルに広く適用可能なった。 3 ファジィ概念を導入した配置問題は実際の問題により適合し広く適用できることが期待され、商品開発支援システムに非常に有用である。得られた一連の研究成果は、ファジィ概念を配置問題に導入する際の基礎理論を体系的に整理し新たに構築したものである。今後は、得られた研究成果を基に、いくつかの新たな数理モデルとしての、ファジィ配置問題の構築とそれらの効率的な解法の開発および商品開発支援システムの構築を目指す予定である。 4 なお、本年度実施計画記載の「国際会議を誘致し、本研究に関連する研究補助や専門的知識の提供を受ける」は東日本大震災の影響により誘致決定後キャンセルになった。ただし、中止ではなく、韓国釜慶大学校において開催され、今年度の研究成果の一部を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
13.研究発表(平成23年度の研究成果)の雑誌論文により、ファジィ概念を配置問題に導入する際の基礎理論の体系的な整理と新たな構築が進んだ。さらに、本年度研究内容の雑誌論文2本が投稿中であり、それらの研究成果発表も今後予定している。これにより、商品開発支援システムの構築のための理論的な準備が十分整ったといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
さまざまなタイプの配置問題にファジィ概念を導入した新たなモデルの開発および解析を検討し、効率的な解法の開発および商品開発支援システムの構築を目指す。 研究が計画どおり進まない時は、適宜、研究協力者,連携研究者やその他本研究に関連する研究者から助言を受け、研究方針を見直し検討する。研究協力者(海外共同研究者)陳小君(香港理工大学教授)より、数値解析の理論に関する助言を受ける。連携研究者田中環(新潟大学教授)より、ベクトル最適化理論に関する助言を受ける。 連携研究者桑野裕昭(金沢学院大学教授)より、ファジィ理論に関する助言を受ける。
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Research Products
(2 results)