2012 Fiscal Year Annual Research Report
SCMにおける平準化生産計画・統制システムの開発とその性能評価に関する研究
Project/Area Number |
22510146
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 隆善 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (70093101)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経営工学 / 生産管理工学 / ジャストインタイム / SCM / 平準化 / 最適化 |
Research Abstract |
ジャストインタイム(JIT)は,「必要なものを,必要なときに,必要なだけ生産する」ことを理念とした生産管理方式であり,その基礎は平準化にある.JITを実現するツールとしてかんばん方式があるが,それは平準化の基礎があって効果的に機能する.また、かんばん方式は、大規模なサプライチェーン・マネジメント(SCM)のツールとして重要である。 本研究では,製造サプライチェーンにおける平準化生産計画・生産発注指示の最適化手順を提案し、その有効性を明らかにすることを最終目標としているが、取り組むべき課題は多い。本年度は,研究の根幹の一つをなす指数平滑法を使った生産指示方式を,多品種を生産する機械加工型多段階生産・在庫システムに適用する手順を提案し、これまでの研究成果をまとめ、学会誌ならびに国際会議で発表した。また、論文誌掲載に先立って発表した講演論文(2012年3月発表)は、2013年3月に日本機械学会生産システム部門優秀講演論文賞を受賞した。 続いて行った研究は、MPRシステム(material requirements planning system)が得意とする事前需要情報が得られる場合における平準化の手順とその有効に関する研究である。事前需要情報が得られる需要環境のもとで、単一品種・多段階の生産・在庫システムを取り上げ、事前情報をもつ需要と即納需要が複合した需要の平準化ロジックを提案した。数値実験を行い、生産システム全体のリードタイム長と同程度先の事前需要情報があるときは、MRPシステムがかんばん方式より優れていること、逆に事前情報がなければMRPが劣ること、さらに両者に比べて、本研究で提案した手法がかなり優れていることなど、平準化の有効性を示すことができた。研究成果は、学会講演論文として発表し(2012年10月)、学会論文誌へまとめ投稿した(採録未決定)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)