2010 Fiscal Year Annual Research Report
流動的生産環境に対する臨機応変生産システムの機動的管理方式の開発
Project/Area Number |
22510151
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高橋 勝彦 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00187999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 克己 広島大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10200396)
広谷 大助 広島大学, 大学院・工学研究院, 助教 (30432686)
片岡 隆之 近畿大学, 工学部, 准教授 (40411649)
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Keywords | 再構成可能生産システム / 適応型システム / 機動的生産 / 流動的生産環境 / 習熟 |
Research Abstract |
従来研究の調査と申請者のこれまでの研究成果をもとに,流動的生産環境として需要変動と習熟を考慮し,動的に制御可能なパラメータを持つ多段階生産システムのモデルを構築した.続いて,構築した多段階生産システムのモデルに基づいた生産システムシミュレータにより,候補となる工程編成下で需要変動・習熟の影響を実験的に分析し,その結果より需要変動・習熟に対する工程編成の方式について検討した.その上で,需要量の非定常な変化・習熟の検知機能と,生産システムの工程編成の調整機能を開発してきた.ここで生産システムの工程編成としては,生産ライン数は固定していることから,各生産工程に割当てる要素作業について検討した.上記で明らかにした需要変動と習熟に応じた工程編成が生産システムの特性に与える影響から,需要変動と習熟に対する工程編成の調整方式を開発してきた.その際,申請者らのこれまでの研究では,より少ない量のデータから機動的な対応がとれるようにするため,指数平滑移動平均管理図を応用したことにより,効果をあげることができたことから,まずその応用の可能性を検討することから始めた.さらに,開発した需要変動と習熟に対する検知・調整方式を基に,需要変動・習熟とその検知・調整機能を持つ生産システムシミュレータを開発するための検討をしてきた.モデル構築の技法としては,申請者らのこれまでの研究の成果をもとに,多段階生産在庫システムおよびその生産管理システムを,物と情報の待ち行列ネットワークで表現し,モデルを構築し,そのモデルから生産システムシミュレータを開発することについて検討してきた.
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