2012 Fiscal Year Annual Research Report
予期せぬ一時的看護師不足への対応を考慮したナース・スケジューリングシステム
Project/Area Number |
22510157
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
森澤 和子 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60220050)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 直樹 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80199091)
長澤 啓行 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 校長 (30117999)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | システム工学 / 医療・福祉 / スケジューリング / アルゴリズム / ナース・スケジューリング |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護師一人一人が家庭環境に配慮しながら無理なく働くことができ、かつ質の高い看護を常時提供できる体制を確保できる良好な勤務表を自動作成するためのシステムを構築することである。 平成24年度は、種々の制約条件を考慮して良好な月間勤務表を作成する静的スケジューリング機能だけでなく、骨折時やインフルエンザ罹患時のように複数日にわたって業務に従事できない看護師が急に発生し、勤務可能な看護師数が一時的に通常より少ない状況になった場合の勤務割当調整を迅速に行うことができる動的スケジューリング機能も兼ね備えたナース・スケジューリングシステムの開発に取り組んだ。 まず、一時的看護師不足に対応するための動的スケジューリングの難易度が静的スケジューリングで作成される勤務表の質に大きく依存することを明らかにし、動的スケジューリング段階での対応を容易にするために静的スケジューリング段階で避けるべき勤務割当を導出した。この知見を昨年度までに開発したアルゴリズムに組み込み、「ヒューリスティック・ルールに基づく静的スケジューリングシステム」を構築した。日本の3交代制勤務の病院を想定したモデルを対象に数値実験を行い、提案システムによれば欠勤発生に伴う看護師不足に対応不可能なケースを従来法よりも少なく抑えた勤務表を作成できることを明らかにした。 また、動的スケジューリングに関しては、1日限りの欠勤に対応することを前提として開発した再帰的代替勤務者探索アルゴリズムを複数日連続欠勤に対応可能なものへと拡張した。連鎖的な勤務割当変更を回避するための勤務割当修正日選定ルールを提案し、これを組み込んだ提案アルゴリズムにより2日から5日程度の連続欠勤発生時においても勤務割当変更の少ない対応策を提示できることを数値実験により示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|