2010 Fiscal Year Annual Research Report
急成長する排出権取引市場におけるバブル発生の監視とリスク推定に関する研究
Project/Area Number |
22510158
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
山崎 和子 東京情報大学, 総合情報学部, 教授 (70265510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 尚子 東京情報大学, 総合情報学部, 教授 (50196127)
吉澤 康介 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (50296216)
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (60348456)
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Keywords | 炭素排出権取引 / 投機市場 / バブル / リスク管理 / エネルギー市場 |
Research Abstract |
排出権取引価格は、電力の価格、化石エネルギーの価格、景気、天候などから影響をうけている。蓄積された取引データを分析することで、それらの要因間の相関構造を明らかにする。次に、我々が株や為替の市場で開発した手法を用い、影響の方向性を時間遅れのある相関構造を抽出することで明らかにする。それによって、この急成長をしている新しい市場に世界の投機資金が流入し、バブルが形成されることを監視するとともに、長期記憶のある時系列で我々が開発したリスクの推定をする方法を適用し、この市場を利用して様々なヘッジを行っている各事業会社が安全にそれを行なう方法を提供する。 本年度は、様々な市場のデータの相関構造を、主に収益率について、解析を行った。 1分足から週足まで様々なスケールの相関、移動平均などのスムージングをしたデータ相互での解析をおこなった。排出権取引価格との間で現在まで顕著な結果は得られていない。収益率以外の量での解析も現在進めている。
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