2012 Fiscal Year Annual Research Report
生産効率を最大化する倉庫機能の設計・運用を考慮した工場レイアウトの総合的研究
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22510159
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 教授 (60308202)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 工場内物流 / 倉庫・物流センター / 在庫管理 / オーダーピッキング / 出荷作業 / 最適化 / 数理計画問題 / シミュレーション |
Research Abstract |
本年度は次の3つのテーマに取り組んだ.①ピッキング作業の効率化,②出荷作業の効率化,③ピッキングエリアの適切な在庫量設定. ① ピッキング作業の効率化については,複数のオーダー(注文)のまとめ方 (オーダーバッチング),その各バッチのピッキング順序(シークエンシング),そして各バッチのピッキング経路決定(ルーティング)を決定するためのモデル化および最適化アルゴリズムの開発を行った.厳密な最適解を求めるアプローチではなく,大規模倉庫でも短時間で実用性の高い解を求めること可能な近似解法を提案した.数値実験では2ブロックレイアウトとLargest Gap Routingの有効性についての比較考察を行った. ② 出荷作業の効率化については,ピッキングから出荷に至る各工程の総費用を目的関数,作業の構成単位としてのバッチ作成および各バッチの出荷作業方法を決定変数とした数理計画問題としての定式化を行った.その結果,総ピース数に対する総アイテム種類数の比率によって最適な出荷作業方法が異なるという知見が得られた.店舗数が多くなると求解に時間がかかることが問題点であり,大規模問題に対応した近似解法の提案が今後の課題である. ③ ピッキングエリアの在庫量設定については,発注点・補充点方式を前提として,各アイテムの発注点・補充点を決定変数,ピッキング作業効率の低下を招く緊急補充の防止を制約条件,そして在庫量の最小化を目的関数する数理計画問題としての定式化を行った.また,この発注点・補充点を需要の変動に合わせて見直す際の最適なタイミングについても合わせて検討を行った. 本年度は以上の各テーマについて大規模な倉庫(物流センター)における実データを入手し,数多くの数値実験を行い提案モデルの有効性を検証した.①については国際論文誌への投稿,②③については国内学会・春季大会における研究発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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