2011 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル社会における戦略的航空ネットワークの設計と評価に関する数理的手法の研究
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22510162
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
佐々木 美裕 南山大学, 情報理工学部, 准教授 (20319297)
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Keywords | ネットワーク設計 / 施設配置 / ハブ・アンド・スポーク |
Research Abstract |
1. 実データの収集について 2005年の航空需要データ(アジア地域-北米間、アジア地域-欧州間、アジア地域内)について整備を行った。まだ一部完了していない部分があるので、今後も引き続きデータ整備を行う。一部、欠損値や予測値が含まれていることが判明したので、これらのデータの扱いについても検討している。 2. 競合モデルにおける先手と後手の戦略に関する分析について 移動時間最小化(旅客輸送)を目的としたモデルと移動費用最小化(貨物輸送)を目的としたモデルについて、その最適ネットワークを求めて比較を行った。乗り換え(荷物の積み替え)にかかる時間や費用によっては、先手が非常に有利になる結果が得られた。この結果を7月にメルボルンで開催されたIFORSと10月にフランス・ナントで開催されたEWGLA XIXで発表した。 3. アジアの航空ネットワークの最適化 アジア地域内の需要とアジアから北米や欧州への需要の双方を考慮した場合の最適な航空ネットワークを求めるモデルを提案し、IATAの実データを用いて実験を行い、アジア地域内の需要を考慮していない既存の研究結果との比較を行った。この結果を10月にフランス・ナントで開催されたEWGLA XIXと12月に南山大学で開催された「都市のOR」ワークショップで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
航空需要データに予想以上の不備があり、整備に時間がかかり、追加の計算実験が完了していない状況である。また、それに伴い、論文改訂にもやや遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
航空需要データの整備について、共同研究者とともに整備の基本方針を早急に決め、論文の改訂を最優先する予定である。研究計画の大幅な変更は必要ないと判断している。
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