2012 Fiscal Year Annual Research Report
突発衝撃荷重を受ける鋼骨組の進行性崩壊挙動に関する研究
Project/Area Number |
22510170
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
小室 雅人 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (10270183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 徳光 釧路工業高等専門学校, その他部局等, その他 (30153076)
栗橋 祐介 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (30414189)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 危機管理 / 減災 / 構造工学・地震工学 / シミュレーション工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,爆発や衝突等の偶発作用による鋼構造物の進行性崩壊を防ぐための強靱性を有する鋼構造物の設計法を確立するための基礎データの収集を行うことである.具体的には,柱材の消失による瞬間的な沈下現象を,衝撃的な外力入力に置き換え,衝撃力を受ける場合の鋼骨組の動的挙動に関して実験的および解析的側面から検討するものである.本研究を達成するために,昨年度実施した数値解析の精度向上を目的に,材料試験結果を数値解析モデルに反映させるとともに,実測衝突速度による数値解析やひずみ速度効果の影響などについて検討を行った.また,別途実施した静載荷実験に関する数値解析も実施し,解析モデルの妥当性について検討を行った.その結果,材料試験結果や実衝突速度を数値解析に反映させることにより,実験結果から得られる波形性状をより精度よく再現可能であることを確認した.ひずみ速度効果に関しては,最大応答値に影響を及ぼすことを確認したものの,種々の提案式やパラメータによって解析結果が異なるため,それらの影響を数値解析モデルに適切に反映させるための十分な知見を得ることは困難であった.また,静載荷実験結果に関しては,接合形式にかかわらず実験結果を精度よく再現可能であることを確認し,衝撃載荷のみならず静的載荷条件下における解析モデルの妥当性を検証した.進行性崩壊に向けた検討として多層多径間骨組を対象に数値解析的な検討を試みたものの,接合部を詳細にモデル化したことにより数値解析モデルが非常に複雑となった.その結果,計算時間が膨大なり,種々のパラメータを変化させた数値解析が十分に実施できなかった.今後は,接合部を実験結果に基づいて簡易モデルにモデル化するなどの検討を行って,進行性崩壊におよぼす部材消失の影響を明らかにする必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)