2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510173
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
物部 博文 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (30345467)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒート・ストレス / アラーム / 消防服 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒートストレス緩和策をとりいれた消防員装具の開発と着用者の生体情報をモニタリングし、リスクを回避するようなヒートストレスアラームの開発である。平成22年度は、簡易人工気候室およびサーモビューアを研究室内に導入し、環境の温熱制御と可視化を可能にした。また、皮膚温および心拍センサーから消火活動中の消防士の生態情報を収集し、無線LANにより指揮官および指揮所にデータを転送するシステムの試作モデルを作成し、被験者実験により実験室での生体情報のフィードバックに関するデータを収集した。さらに、着衣実験データから高温環境下における消防士の体温上昇を予測することを試みるとともに、熱中症を予防するのに必要な熱量を予測した。次に水冷服の熱冷却の可能性について検討した。平成23年度は、水冷服による体温抑制実験を継続して実施し、6名の被実者を対象に運動時体温抑制効果を確認した。これは、換気服などの外気導入型の場合にフィルターを取り付けて煤煙の除去を試みたものの完全な煤煙抑制には至らなかったために、再度、内部循環型である水冷服に視点を当てたためである。一方でヒートストレスアラームについては、平成22年度作成したヒートストレスアラームにHRセンサーおよび加速度計を組み込んだ試作ヒートストレスアラームver.2を作成し、高温・運動負荷時における被験者の生体データの収集を試みた。さらに、この試作ヒートストレスアラームを東京消防庁にヒアリングにいき、コスト面や現場での生体モニターの管理者を配置する状況が難しい点で、即利用は難しいものの5年度や10年後を見据えた場合には必要であるだろうというコメントが得られた。平成24年度は、補足データを収集するとともに3年間の研究成果をまとめている。被爆環境における防護服など、密閉型衣服に共通する問題点あるので今後も問題解決に向けた取り組みが重要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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