2012 Fiscal Year Annual Research Report
優越・劣等双対構造を用いた内部統制型不正防止のための意思決定機構の構築
Project/Area Number |
22510179
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
宮城 隼夫 琉球大学, 工学部, 教授 (40112445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姜 東植 琉球大学, 工学部, 准教授 (00315459)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 優越型意思決定 / 劣等型意思決定 / シグモイド関数 / ファジィ関係行列 / ファジィ順序関係 / 不正の3要素 / 関数の合成 / 不正発生の適値 |
Research Abstract |
優越型にしても劣等型にしても、集団意思決定問題において重要な事は、(1)いかに多くの意見に対し、その類似性に従って意見を集約していくか、(2)集約された意見に対し、いかにその順序構造を見つけていくか、である。昨年度は、意見集約におけるベクトル類似度として、シグモイド関数を基盤とする手法を提案した。また、その類似度を要素とする意見行列を作成した上で、この行列がファジィ関係行列になるための3個の性質を用いて、論理的に矛盾の無いグループ集約法を実現した。 24年度はこれをベースにして、グループ化された結果をもとに、代替案の選考順序を決定する方法を開発した。すなわち、各類似グループ内におけるいくつかの意見をベクトルノルムを用いて一つに集約し、集約された各グループの意見から、選考順序行列を作成する。そして、この選考順序行列がファジィ順序関係の性質を満たすという条件から、各代替案の順序を論理的に決定する方法である。優越型、劣等型双方において、比較行列から代替案の重み(選考順序)を効果的に算出する手法として、上述の「ファジィ順序関係の性質」が利用される。また、優越型順序と劣等型順序から成るネットワーク構造から統一された結果を導くためには、「ファジィ補関係」による合成が行われる。 各種不正に対するリスクは、(a)不正の種類、(b)不正の大きさ、(c)防止環境の脆弱性、に依存し、多変数型関数で表現されるが、本年度は、(a)、(b)、(c)それぞれに対し優越型評価と劣等型評価を同一座標に乗せるための共通のパラメータを定義して、合成する手法を構築した。これによって、優越(ポジティブ)、劣等(ネガティブ)の両シグモイド表現された関係から不正の起こりやすい適値を算出する事ができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)