2012 Fiscal Year Annual Research Report
制震装置を兼ねた屋上緑化システムによる既存不適格建物の最適エコ耐震補強法
Project/Area Number |
22510183
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
堤 和敏 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (70327758)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 耐震補強 / 地球環境問題 / ヒートアイランド現象 / 屋上庭園 / 制震装置 / ピロティー建物 / 剛性率 / 偏心率 |
Research Abstract |
地球環境問題、特に都市部でのヒートアイランド現象に対しては屋上緑化が有効な手段であり、新築物件では徐々に計画されてきているが、都市部の大部分を占める既存建物については、構造上の問題(荷重の増加)もあり進展していない。 一方、1981年以前に建てられた既存不適格の建物も多数存在し、耐震補強が必要にもかかわらず実施されていない物件が多数存在する。本研究は、屋上緑化を制震装置とすることにより、耐震補強コストを削減し、既存不適格建物の耐震改修の推進と同時に地球環境問題に貢献する構造システムの提案を行うことを目的とする。本・最終年度は、既存建物の中でも耐震性能に特に課題がある下記の2ケースを対象とした。 ①立面的な剛性バランスがわるいピロティ形式を持つ5層建物と10層建物 ②平面的に剛性バランスのわるい7階建てセットバックや7階建てL型平面を持つ建物 これらの建物を対象に、免震装置、ダンパーの種々の組み合わせに対して、大地震(レベル2地震)を対象とした弾塑性地震応答解析を行い屋上庭園装置が耐震補強効果と同時に地球環境問題にも貢献できる可能性があることを明らかにした。 また、外部発表として、前年度の研究成果発表を2012年6月の国際会議(ICCCBE14)、8月の日本建築学会大会で発表をおこなった。本年度の成果の一部は、12月の第35回情報・システム・利用・技術シンポジウムで発表した。また、2013年8月に開催される日本建築学会大会で最終成果を発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)