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2010 Fiscal Year Annual Research Report

豪雨反復発生による流域土砂動態の応答に関する砂防学的研究

Research Project

Project/Area Number 22510197
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

清水 収  宮崎大学, 農学部, 准教授 (20178966)

Keywords気候変化 / 豪雨 / 流域 / 土砂移動 / 河床変動モニタリング / 土砂滞留 / 洗掘率
Research Abstract

本1年目は,試験流域でこれまで年1回定期的に実施してきた河床変動のモニタリング計測を継続すると共に,2003年から8年間分蓄積された河床変動モニタリングのデータを分析し,以下のような成果を得た。
1.ルベシュベナイ試験流域では,2010年に中規模な降雨イベントが発生し,やや大きい土砂移動が観測された。この事象を含め,過去8年間におけるイベント降雨量と土砂移動量の関係をみると弱い相関が認められ,土砂移動量は雨量の大小に影響を受けていた。もう一つのパラダイ試験流域では,2010年に中規模降雨イベントが発生したが,小さい土砂移動しか観測されなかった。この事象を含め,過去8年間の降雨と土砂移動の規模の関係をみると,2003年・2006年の豪雨による大規模土砂移動を別にした時,両者の間に相関は認められなかった。こうした外力(流量や雨量)に対する土砂移動の応答性の違いは,両試験流域の河床勾配が異なり土砂移動場の条件に違いがあることに加えて,滞留土砂の存在状態(土砂量が過剰か否か,また土砂の質的側面として可動性の大小等)が2流域で異なり,それによる結果ではないかと予想している。
2.大規模土砂堆積の2003年と2006年以外の年について,土砂移動量を洗掘量と堆積量に分けて検討すると,洗掘量は毎年似た水準であり,滞留土砂量の5~15%の範囲であった。一方,洗掘土砂が下流の区間内で再堆積することにより堆積量が計測されるが,その量は年によって大きく変動した。このことから,今後のモデル化に際して滞留土砂の洗堀は定常的な現象として扱えるが,堆積は偶然性の高い現象であることが分かった。

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Published: 2012-07-19  

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