2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510206
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
久保田 美子 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (30260102)
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Keywords | メチル化DNA / クロマチン構造 |
Research Abstract |
研究計画で当初予定していた、XRCC1および新規相互作用タンパク質のノックダウン細胞の樹立を行った。テトラサイクリン誘導によってsiRNAを発現する細胞の作製を試みたが、安定な樹立株を得ることができなかった。 そこで、siRNAのトランスフェクションによってどの程度これらのタンパク質の細胞内量が減らせるのか、また減らせた場合、それらの細胞のDNA損傷に対する感受性を調べることにした。siRNAのトランスフェクション条件を様々検討したところ、siRNAのトランスフェクションによって20%以下にまでタンパク質量を減らせることが、ウエスタンブロッティング解析によって分かった。これらの細胞について、コロニー形成能を指標としてH202に対しての感受性を解析したところ、高い感受性を示す結果が得られた。XRCC1についてはポジティブコントロールとしての予想どおりの結果であるとともに、新規相互作用タンパク質については、初めてH202に対する感受性に関与していることが示されたことになる。 さらに、siRNAによってタンパク質量を減じた細胞で、H202誘発DNA損傷の修復が遅れているかどうかを解析するため、comet assayによるDNA損傷量の定量を開始している。今後解析を進め、修復速度に異常が認められれば、次に、細胞内での局在を解析することによって、この新規相互作用タンパク質を介した塩基除去修復におけるクロマチンリモデリングの重要性が示せると考えている。
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Research Products
(1 results)