2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510225
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
渋谷 雅明 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (50170923)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トリテルペンサポニン / ソヤサボゲノールB / オキシドスクアレン / β-アミリン / 酵母 / 生合成 |
Research Abstract |
本研究では、生合成工学を利用してトリテルペンサポニンを異種発現系で大量に生産すること、及び、骨格生成、水酸化、そして配糖化反応を人為的に制御し、多様な活性をもつ新規トリテルペンサポニンを創出することを目的としている。標的化合物として、ソヤサポゲノールBを選んだ。これまでに、ソヤサポゲノールB生成に至る全遺伝子が本申請者によってクローニングされており、酵母でのソヤサポゲノールBの生産に成功している。しかしながら、その生産性は形質転換酵母1L培養あたり1mg以下であった。 生産性の向上には、生合成初期の基質であるオキシドスクアレンの酵母内在量が鍵となると考え、最終年度はオキシドスクアレンの酵母内在量の増大を目標に実験を行うことにし、オキシドスクアレン閉環反応の上流に位置するスクアレン酸化酵素をクローニングし、酵母内で過剰発現させることにした。 酵母からスクアレン酸化酵素をクローニングし、市販されている酵母発現ベクターpYESに組み込み、発現ベクターを構築した。ラノステロール合成酵素欠損酵母株に作成したベクターを組み込み発現させた。オキシドスクアレンの生成量を解析したが、従来の系と比較し顕著な生成量の増大は見られなかった。次に、この培養系に市販されている安価なスクアレンを投与した。同様にオキシドスクアレンの生成量を解析した。しかしながら、顕著なオキシドスクアレンの生成量の増大は見られなかった。一因として、オキシドスクアレンの酵母内量がフィードバック的に上流の生合成の制御系に阻害がかかる事が考えられ、β-アミリン合成酵素との共発現を行い、β-アミリンの生成量で評価する必要があると思われる。現在、スクアレン酸化酵素とβ-アミリン合成酵素の共発現ベクターを構築中である。また、オキシドスクアレンを別途化学合成し、培養系に投与することも検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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