2012 Fiscal Year Annual Research Report
抗かゆみ薬の探索を目的とする新規アッセイ法の開発と応用
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22510241
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
奥 尚枝 武庫川女子大学, 薬学部, 助教 (90281518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 京子 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (70151363)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | かゆみ治療薬 / アッセイ法 / 天然資源 |
Research Abstract |
アトピー性皮膚炎などの治療に不可欠なかゆみ抑制薬の開発を目指し、病態モデルマウスを用いて、かゆみの発症・増悪化に関与する因子の解析および天然資源からのかゆみ抑制物質の探索を試みた。 1. ストレスによるかゆみの増悪化病態モデルの構築:マウスにかゆみ誘導物質を注射した後、かゆみ回避反応(かゆい部位を引っ掻く)回数を計測して、かゆみの指標とした。前年までに、直接床電撃刺激法を用いてマウスにストレスを負荷した後にかゆみを惹起すると、かゆみが有意に増加(悪化)する現象を見出した。そこで、今回は、この現象を[ストレス性のかゆみ増悪病態モデルマウスの作製]に応用する目的で、より簡便に、短期間に、再現性良くかゆみの増悪が誘導できるストレス負荷方法を検討した。その結果、空気穴を開けたビニールチューブ中に90分間拘束するという簡便なストレス方法で、ストレス性かゆみの増加を誘導できることを見出した。現在、既存の医薬品を用いて、本モデルのかゆみ増悪化に関与する因子について検討中である。 2. かゆみの増悪化因子の解明:ストレス性かゆみの増悪化の前後で、増減する血中タンパク質をプロテオーム解析する目的で、血中タンパク質の精製および二次元電気泳動を行ったが、メインのタンパク質スポットには差異が見られなかった。今後は、より微量なスポットに着目した解析が必要であると考える。 3. In vivoアッセイ法を用いたかゆみ抑制物質の探索:新たなシーズ植物の探索を目指しMalus baccata Borkh.var.himalaica Schneid.などの数種の天然資源に対し、一次スクリーニングを行ったが、いずれも顕著な抗かゆみ効果を示さなかった。一方、先に活性を見出したHypericum patulumについて、引き続き化合物の単離を行い、現在、その構造および活性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)