2010 Fiscal Year Annual Research Report
センサス・オブ・マリンライフ日本参画に向けた貴重深海バイオリソース持続的利用基盤
Project/Area Number |
22510250
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
秦田 勇二 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, チームリーダー (20399562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 ゆかり 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, 主任研究員 (40399572)
鶴若 祐介 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋・極限環境生物圏領域, ポストドクトラル研究員 (30533856)
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Keywords | 深海 / バイオリソース / 遺伝子資源 / ライブラリー / 細胞 |
Research Abstract |
研究代表者らの所属する海洋研究開発機構は深海領域の生物調査を行っており、深海からは新種の多細胞生物が高い頻度で次々と検出されている。新規性の高い生物からは新規性有用物質が発見されると期待できる。実際に深海由来の新種微生物から新規有用物質(世界で初めて発見された酵素等)が次々と発見できており、その幾つかは既に工業分野等で実用化されている。今後、深海多細胞生物から医薬、化粧品、食品、工業分野に有用な新規物質の発見が期待できる。ここで問題なのは、深海多細胞生物は「捕獲できる個体数が大変僅か」であり、さらに「飼育培養によって個体を増やすことが大変困難」なことである。そこで申請者らは"希少生物"を「増幅できるバイオリソース」に変換するという新たな試みを目指す。つまり深海多細胞生物からの遺伝子ライブラリー(増幅可能)や細胞ライブラリー(増殖可能)を作製し、これらをリソースとして有用物質の探索・性質解析・応用検討を展開していく。従って研究目的は深海生物群を貴重なバイオリソースとして有効に利用する為に、多くの深海由来多細胞生物の遺伝子ライブラリー・細胞ライブラリーを作製することにあり、その為の効率的な手法等も開発することにある。本年度は深海由来多細胞生物からのゲノムDNAの効率的調製法を確立でき、さらに深海由来多細胞生物21種からの遺伝子ライブラリーを構築できた。また細胞ライブラリーの作製に関しては深海由来多細胞生物4種の細胞の継体培養に成功している。
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Research Products
(1 results)