2010 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ大企業における仕事と家族の調整政策-日独比較の視点から
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22510255
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 洋子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90202176)
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 大企業 / ルフトハンザ / ジーメンス / 労働時間 / 医師不足・看講師不足 / 男女共同参画 / ドイツ |
Research Abstract |
これまでの研究・企業調査をまとめつつ、広く発表する機会を持った.6月にはJIRRA日本労使関係研究協会の労働政策研究会議において、「ドイツにおけるワーク・ライフ・バランスと非正規雇用」を報告した.また調査報告書として、田中洋子/ウタ・マイヤー・グレーヴェ『筑波大学附属病院におけるワーク・ライフ・バランス調査2009(平成21)年9月~10月』(平成21年度筑波大学国際連携プロジェクト「日独における家族政策とジェンダー政策」、平成21度筑波大学大学院人文社会科学研究科プロジェクト「少子高齢社会と家族のための総合政策」)、および『ワーク・ライフ・バランスの実現による次世代育成のための環境整備』を発表した. 9月20日には、ベルリン日独センターに於て、日独国際会議『ワーク・ライフ・バランス-企業・個人・社会にとってのイノベーション』が行われたが、そこで「働き方を変える-企業の挑戦が求められる社会的根拠-Die Arbeit neu arrangieren-Gesellschaftliche Notwendigkeit von der unternehmerischen Herausforderungen」を報告したが、この日独会議については、2011年のドイツ政府諮問委員会の『男女共同参画報告書』にも取り上げられた,その他にも国内で、「柔軟な働き方をめざして~ドイツと日本の試み」『ワーク・ライフ・バランスの実現による次世代育成のための環境整備』基調報告(10月、東京・渋谷)および執筆(こども未来財団・日本フィランソロピー協会2009年報告書)、「ドイツ経済界の女性への期待とワーク・ライフ・バランス」(1月、国際高等研究所)などで報告を行った.日独交流150周年記念ドイツ日本研究会議での報告を予定していたが、東日本大震災および原発事故の影響で会議そのものがキャンセルされた. 調査としては新たに、ルフトハンザ社、ジーメンス社、ギーセン大学附属病院、ヘッセン州医師連盟等調査での聞き取り・資料収集調査を行った.
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