2013 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ先住民の文化再生運動および共同体再生における部族大学の役割と意義
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22510277
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
阿部 珠理 立教大学, 社会学部, 教授 (50184213)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 文化再生 / 部族大学 / 部族コミュニティ |
Research Abstract |
25年度は、シンテグレシュカ部族大学の6学部の卒業生のインタビュー調査に重点をおいた。基本の質問項目は以下のとおりであるが、これらに付随するさまざまな質問も行った。よって半構造化インタビューの手法を用いた。1.学生の経歴、2.部族大学に入学することを希望した動機、3.進学決意に影響を与えた人物あるいは事項、4.入学時の自己学力評価、5.勉学意欲への自己評価、6.勉学阻害要因の分析、7.勉学阻害要因への対応、8.教員に対する評価、9.教育環境への評価、10.学生としての満足度、11.卒業時の学習達成度の自己評価、12.卒業後の進路、13.学位が意識・人生におよぼした影響。協力者は、以下の通りである。 ティナ・マルティネス(ラコタ学部)。マイク・レノア、エリン・マコウスキー(教育学部)。カレン・リトル、トロイ・ランダーマン、アイク・シュミット、ナスターシャ・イーグルベア(ビジネス学部)。ケビン・デコラ 、ディアナ・ベア・ヒールズ、ミスコース・ペティート、アン・バランドラ(ヒューマンリソース学部)。 これらのインタビューを通じて、学生サイドの部族大学教育に対する意識、見解、要望、ならびに自己の人生における部族大学教育のインパクトが明らかになったことは大きな収穫であった。ことに就学中に学生が経験する様々な困難を乗り越え、学位取得に至るのに、教師たちの精神的サポートが大きかったことがわかった。授業以外の場所で学生と教員が強い信頼関係を構築していた。またほとんどの学生が学位取得に大きな満足を得ており、自尊心も格段に向上したと明言した。このような事実から、部族大学が他のアメリカの大学とは大きく異なる存在であることを検証できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)