2010 Fiscal Year Annual Research Report
化学、コンピュータ科学、数学における女性研究者の能力発揮
Project/Area Number |
22510287
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小川 眞里子 三重大学, 人文学部, 教授 (00185513)
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Keywords | 女性研究者 / 化学 / コンピュータ科学 / 数学 / 女性研究者支援モデル育成 / Lisa Frehill |
Research Abstract |
本研究は、アメリカの全米科学アカデミーの一つのプロジェクトの一部である。2009年度にCPSTの呼びかけで、世界的な規模で化学、コンピュータ科学、数学における女性研究者の数が少ないことについて、その現状やその対策を明らかにしようとするプログラムが開始された。報告者は、第一章総説とくに歴史的背景について報告が求められており、それについては一通りの報告を行った。しかし、そのプログラムはウェッブ上で、参加者が世界各地から書き込む形になっており、紙媒体でそれが出版されているわけではない。またそれに並行して関連書誌情報も集約していて、第1章関係の文献については、絶えずリニューアルするようにしている。 科研費の外国旅費をつかって、ケンブリッジ大学で資料収集を行い、さらに2011年4月にワシントンで開催される第2回の報告会の準備を進めている。第1章担当者4名の中で出席可能なのは、歴史的背景の担当者のみなので、かなり準備が必要である。来年度はぜひペーパーにしたいと考えている。 また、全米科学アカデミーからも、前CPSTの所長であった、リサ・フレヒル氏を日本に招き、本プログラムの総論部分について相談すると共に、日本大学の「女性研究者支援モデル育成」事業との協力によって、日本大学で「グローバル化時代における女性研究者の活躍について」の講演会を企画して、好評を得ることが出来た。 日本では、まだ女性研究者の数を増やすことのみで手いっぱいの状況であり、アメリカのように1歩も2歩も踏み込んだ研究は到底成し得ない状況で、アメリカにおけるこの分野の研究の充実を深く認識することができた。
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Research Products
(6 results)