2012 Fiscal Year Annual Research Report
バリアフリー教育の社会倫理学的究明(障碍と平等の再定義を軸として)
Project/Area Number |
22520014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川本 隆史 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40137758)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | バリアフリー / 社会倫理 / 障碍 / 平等 |
Research Abstract |
本研究は各種の教育現場における「バリアフリー教育」の拡大・進展をにらみながら、そうした特別なニーズに応える教育の後ろ盾となる社会や制度の望ましいあり方を、社会倫理学の観点から構想しようとするものである。その際に、《障碍》(以下、法令や通例に準じた用語以外はこの表記に統一する)と《平等》という理念を再定義する(時代と社会のニーズに応じて「編み直す」unthinking)試みを機軸とした。申請者がかねてより考究し続けている社会倫理学・社会正義の理論と現在の所属機関で運営に携わってきた「バリアフリー教育開発研究センター」の実践とを相互に突き合わせる作業を通じて、ことばの真の意味での「応用倫理学」に取り組むことを本旨としたのである。 最終年度にあたり以下の三つの柱をもって研究を遂行した――(1)高等教育機関における「バリアフリー化」および障碍学生支援の実態調査、(2)バリアフリーの教育と倫理に関わる文献の収集と読解、(3)国内の研究協力者との連携。 本研究が交付された3年間のうち後半2年間は副研究科長の職にあったため、上記「バリアフリー教育開発研究センター」の運営委員から外れざるを得なかった。もちろんその間も個人としてのバリアフリー教育の研究は怠りなく続けたつもりである。幸い研究期間が満了した平成25年度より再び運営委員に復帰し、同センターを中心とする「バリアフリー教育プログラム」にも参画することになっている。本研究の実績を教育実践の場に還元できる機会として、積極的に活用したい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)