2012 Fiscal Year Annual Research Report
技術者倫理教育における美徳育成論等の新動向調査および技術者倫理教材の建設的批判
Project/Area Number |
22520037
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川北 晃司 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (30353254)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 技術者 / 倫理 / 綱領 / 教育 / 美徳 |
Research Abstract |
平成24年度中に、科研費関連テーマに関して2回の口頭発表を行い、3本の論文を執筆した。 まず、日本工学教育協会が主催した、平成24年度工学教育研究講演会(第60回年次大会)において、日本工学教育協会の倫理綱領に関して見直すべき諸点について考察を発表した。これをもとにした「日本工学教育協会倫理綱領改訂に関する考察」を『工学教育』誌に投稿し、それは平成25年3月号の同誌に論説として掲載された。 ついで、電気学会主催「教育フロンティア研究会」から招かれ、技術者個人の美徳の実例等を強調した、美徳育成論的な技術者倫理授業方法例について講演した。詳細は「技術者倫理教室のための半期授業設計および配付資料作成---2011年度国立東京工業高等専門学校電気工学科における工学倫理授業例---」と題した論稿として頒布されている。技術者倫理教育のためのビデオ教材の一つとして、「スペースシャトル・チャレンジャー号事故」のそれがよく知られている。しかし、その搭乗技術者の一人であった日系人宇宙飛行士の個人的魅力、事故のリスクに対する彼の専門家としての覚悟、しかしその彼が無事に宇宙から帰ってきて欲しいと祈る母親の切なる願い。それらは一般に知られていないと思われる。それらについて学生たちにドラマティックに感じてもらうことで、この事故とそれに関するビデオ教材をより身近に感じてもらい、安全確保のために技術者は何をなすべきか、何ができるか、皆で考える一助になることを電気学会主催「教育フロンティア研究会」で提案したのである。 また、『明治薬科大学研究紀要』において、「日本の学協会における倫理綱領の現状と考察」と題する論考を掲載した。そこでは日・英・独・米の化学会倫理綱領を比較検討したり、日本のその他の学協会における最近の倫理綱領の制定進捗状況を調査報告したりするなかで、技術者倫理教材の建設的批判を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)