2010 Fiscal Year Annual Research Report
宋代士大夫の経書解釈に関する研究―新発見の紙背文献の解読・復元を通して
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22520041
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| Research Institution | Ibaraki University |
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Principal Investigator |
井澤 耕一 茨城大学, 人文学部, 准教授 (00455908)
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| Keywords | 南宋 / 士大夫 / 経書 / 上海図書館 / 紙背文献 / 朱子学 / 陳堯道 / 経学史 |
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| Research Abstract |
宋代、特に南宋末期の士大夫の経書理解に関して交付申請書に基づいた研究を行い、上海図書館蔵紙背文献の解読、その著者である陳堯道の事績および彼に関連した南宋末期の士大夫達の活動調査などを実施した。
1 PCによる紙背文献解読作業の実施
事前に入手した『金匱要略方』の画像(白黒およびカラー)を、Photoshopを使用して反転加工し、解読作業を行った。
2 国内史料調査
2月5日～10日まで、京都国立博物館、関西大学総合図書館において、紙背文献の著者である、陳堯道の事績および彼が生きた南宋時代に関わる史料調査を行った。
3 海外史料調査
3月6日～10日まで、上海図書館において、紙背文献を実見し、PCでは解読不可能だった箇所の確認作業および筆写作業を行った。
4 国際シンポジウム参加及び海外史跡調査
10月18日～20日まで、北京市で開催された「人文与価値:朱子学国際学術研討会」に参加し、「従南宋到明代初期朱子学的"官学化"」という題目で発表を行った。その後、福建省尤渓県、南平市、武夷山市、アモイ市を巡り、朱子学関係の史跡調査を行った。
5 訳注作成
清末の学者劉師培が著した『経学教科書』の訳注を作成し、『茨城大学人文学部紀要人文コミュニケーション学科論集』第9、10号にて発表し、「経書学史」の一つの「見取り図」を提示した。
6 その他
平成22年度の研究成果欄に示すように、代表者は、自らの研究領域において、上記以外の研究成果を発表した。
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