2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520043
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
末岡 宏 富山大学, 人文学部, 教授 (10252404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 信昭 富山大学, 人文学部, 教授 (50206512)
田畑 真美 富山大学, 人文学部, 准教授 (80303197)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中国思想史 / 東アジア思想史 / 日本思想史 / 朝鮮思想史 |
Research Abstract |
日本の国学は、明治以降一時衰退したと考えられてきたが、明治期も続いており東京大学古典講習科として現れる。また明治二十年代には過度な西洋化への反発として政教社の国粋主義等が主張されるようになる。 中国においては、まず日本の国粋主義に触発されて国粋主義が主張されるようになるが、国学は国粋主義と一体のものと捉えられた。また国学の内容は従来の漢学と同じものだと考えられた。 朝鮮において国学の概念は、日本の国学に触発され、朝鮮独自の学術的伝統として抗争された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本の国学に関しては、新たな研究成果もありその概要は解明されつつある。中国の国学についてその成立の経緯について明らかになり、内容を実証的に解明する段階にある。朝鮮の国学についてもその成立過程が明らかとなっている。上記のように東アジア国学成立に関する研究はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
日本の国学が中国、朝鮮に与えた影響について文献の分析を通じて実証していく予定である。
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