2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520046
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 文理 京都大学, 文学研究科, 教授 (70232808)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 黄庭堅 / 中国絵画理論 |
Research Abstract |
この研究の目的は、黄庭堅の題跋などの絵画理論上の著作を読むことによって、黄庭堅の絵画理論さらには北宋時代の絵画理論がいかなる展開を見せたかを考察することにある。その際、題跋等が対象としたその絵画作品(ほとんどすべてがすでに亡佚している)がどのようなものであったのかを、できうる限り、モチーフや画風を含めて考え、現存作品からうかがい得るものを具体的に画像として訳注の中に提示することによって、彼の絵画理論の理解をより明確なものにするというのが、その研究の具体的な作業となる。本研究は、絵画史研究者をまじえた黄庭堅題跋の訳注検討ならびに現存作品との関わりを考える研究会(参加者は毎回十名程度)を継続して行い、題跋の本文は、研究代表者と、大学院生、ODを中心に訳注を作成し、それぞれの題跋の対象作品に関する考察は、山水画と仏教絵画を研究対象とする研究者二名によってなされ、それをあわせたかたちで訳注としてまとめた。これは、pdfで京都大学リポジトリに掲載する予定であったが、図版の著作権に問題があることから、リポジトリには、図版を抜いたバージョンを掲載する。(図版を載せた紙版は数部のみ作成)また、考察の結果は、論文「「形」と気象」(『哲学研究』593)の黄庭堅に関する部分に反映させている。なお、研究に付随して、『中国絵画全集』(文物出版社、全三十巻)の絵画作品のデータベース化を行った。これは、上記研究会のメンバーならびに関係する研究者に配布され、研究に裨益すること極めて大であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)