2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユダヤ・ディアスポラの伝承・刷新を担った諸拠点をめぐる多元的研究
Project/Area Number |
22520080
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
合田 正人 明治大学, 文学部, 教授 (60170445)
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Keywords | 思想史 / ユダヤ教 / レヴィナス / シオニオズム / 宗教 / 倫理学 |
Research Abstract |
平成22年度の活動は、主に次の六点で展開された。第一に、海外での文献調査、視察として、8月にパリとベルリンを訪れ、パリの全イスラエル同盟付属古文書・図書館ならびにフランス国立図書館で資料収集を行うと共に、ベルリンのユダヤ博物館、新シナゴーグなどを視察、ドイツでの近年のユダヤ人居住の問題についても調査を実施した。第二に、京都ユダヤ思想学会、同志社大学学際一神教センターと協力して、ヘルマン・コーエン、フランツ・ローゼンツヴァイク、エマニュエル・レヴィナスの思想的連関について調査し、発表を行った。第三に、ピエール・ブーレッツ氏の大著『未来の証人』邦訳の作業を完了し、その第一巻(全三巻)を平成23年1月にみすず書房より出版することができた。第四に、レヴィナス以降のユダヤ思想の展開を、ジェラール・ベンスッサン、ダニエル・シボニーらに焦点を合わせて調査し、平成23年3月に、神戸ユダヤ文化研究会にて発表を行った。第五に、共同企画「シオニズムの解剖学」に参加し、「現代思想におけるシオニズムと反シオニズム」と題する発表を平成22年11月に行った。同シンポジウムの記録は人文書院より平成23年に出版される予定である。第六に、スピノザ協会にてラカン、レヴィナス、スピノザをめぐる発表を行った。
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Research Products
(6 results)