2013 Fiscal Year Annual Research Report
ゴシック黎明期北イタリアの修道会美術研究―エミリア地方を中心に
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22520106
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
児嶋 由枝 上智大学, 文学部, 准教授 (70349017)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ロマネスク / ゴシック / 大聖堂工房 / ベネディクト会 / シトー会 / パルマ / フィデンツァ / ピアチェンツァ |
Research Abstract |
平成24年度も各修道院での現地調査を進めるとともに、パルマ国立古文書館、ピアチェンツァ国立古文書館、ならびにピアチェンツァ大聖堂参事会古文書館とサンタントニーノ大聖堂参事会古文書館での調査を行った。同時に、現地調査で蒐集した建築および彫刻の画像、そして古文書で入手した一次史料画像のデータベース化を進めた。 当該年度の調査では特に、エミリア地方西部の中世自治都市国家の大聖堂工房と修道院工房との関係を、政治的・社会的な観点のみならず、美術史的な観点からも具体的に明らかにすることができた。12世紀から13世紀にかけて体制を確立したイタリア中世自治都市国家が多くの場合、10世紀より封建領主の庇護のもとに存続してきた修道院と密接な関係にあったことが近年になって判明しているが、パルマ、フィデンツァ、ピアチェンツァにおいても、そうした事例が認められることを、特に大聖堂ならび修道院工房に注目することによって明らかにできたのである。同時に、そうした結びつきを背景に、エミリア地方西部に独自の後期ロマネスク美術を確立しえたという仮説を提示することが可能となった。 なお、10月にクロアチアのポレチュで開催された国際学会 "20th International IRCLAMA Colloquium - Late Antiquity and the Middle Ages in Europe" において、こうした研究の成果を問うことができた(IRCLAMAはInternational research centre for late antiquity and Middle Agesの略号)。 この発表内容は以下の国際学術雑誌”Hortus Artium Medievalium”XX, 2014に掲載される(印刷中)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)