2010 Fiscal Year Annual Research Report
写真技法フォトグラムの造形的有用性のコンピュータ・グラフィックスへの転用
Project/Area Number |
22520129
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
後藤 雅宣 千葉大学, 教育学部, 教授 (00234998)
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Keywords | フォトグラム / コンピュータ・グラフィックス / オーバーラップ / 重色 / レイヨグラフ / 基礎造形 |
Research Abstract |
フォトグラムの表現方法としての可能性、及び基礎造形教育での有効性を、写真という技法としてではなくデジタルに対応した形で残していきたいと考え、パーソナル・コンピュータ上で再現することを研究全体の目的としているが、本年度の研究実施計画に基づき、フォトグラム作品及びフォトグラム手法の調査、およびフォトグラム手法のパソコン上での置き換えに関する実験を行った。 フォトグラム作品及びフォトグラム手法の調査については、フォトグラム創成期の状況を調査し、その結果をアジア基礎造形連合学会に論文投稿済み。 フォトグラム手法のパソコン上での置き換えに関する実験では、あらかじめベクターデータ上の透明度処理について合理的手順を明らかにすることを具体的計画として掲げていた。これに基づき、塗り色の不透明度と透明パレットの種類によるバリエーションを作品として描画し、オーバーラップによる表情の違いを確認した。この結果については、『オーバーラップによる色彩効果の探究-形の重なりで色を作る-』(日本基礎造形学会論文集019制作研究)として、また『The Application of the Educational Effect of the Photogram with PC -The Exercise for Constructive Art by the Overlapping-』(University of Nevada, USA)、『The Study on the Effect of Color by Opacity in Vector Image -Constructive Art by the Overlapping-』(University of Brigeport, USA) (KSBDA) (poster)として、また『CG上での手描画的彩色方法に関する考察』(第21回日本基礎造形学会研究発表大会)(口頭)を発表した
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Research Products
(4 results)