2012 Fiscal Year Annual Research Report
写真技法フォトグラムの造形的有用性のコンピュータ・グラフィックスへの転用
Project/Area Number |
22520129
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
後藤 雅宣 千葉大学, 教育学部, 教授 (00234998)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | フォトグラム / コンピューター・グラフィックス / オーバーラップ / 重色 / 基礎造形 |
Research Abstract |
フォトグラムの表現手法としての可能性、および基礎造形教育での有効性を、写真という技法としてではなくデジタルに対応した形で残していきたいと考え、パーソナル・コンピューター上や、その他の方法で検証していくことを全体の目標としている。フォトグラムからヒントを得てのデジタル上での作画において、表現方法としての一定の方法論が構築できた。絵具や筆を使ってのアナログ的手法による着彩に代わって、ディスプレイ上でのレイヤーやオブジェクトの重層による「重色」という着彩のもつ、表現手法としての有効性を確認できた。 今年度の交付申請時の研究実施計画に基づいて、 1、表現手法としてのフォトグラムの検証、 2、フォトグラム手法を、パソコン上で効果的に再現するための制作を伴う研究、 3、研究成果の発表、 以上を行った。 1、について、「フォトグラム創成期の状況-レイヨグラフとフォトグラム-」(アジア基礎造形学会論文集)、および「フォトグラム創成期のわが国における受容-大正期新興美術運動と昭和初期新興写真運動-」(日本基礎造形学会論文集)に続き、その後のわが国における、表現手法としてのフォトグラムの普及・展開の状況を、当時の芸術家の活動を掘り起こし、その意味を検証した。 2、については、フォトグラム的手法をデジタル上で展開し制作した<フォトグラミズム>シリーズ作品を、モダンアート協会展、韓国基礎造形学会作品展、ANBD(アジアネットワークビヨンドデザイン)展、日本基礎造形学会作品集等に発表した。 3、については、2の表現手法の有効性を示すための制作発表の他、「わが国におけるフォトグラム受容後の状況-画家瑛九をめぐって-」(R)(日本基礎造形学会論文集)において、研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)