アニメーションの教育・人材育成のためのアーカイブス設置へ向けての要件研究

2011 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 22520131
• Research Institution: Tokyo National University of Fine Arts and Music
• Principal Investigator: 岡本 美津子 東京藝術大学, 大学院・映像研究科, 教授 (50516838)
• Keywords: アニメーション / アーカイブ / 教育 / 人材育成

Research Abstract

アニメーションの教育研究のためのアーカイブ構築に関する要件を探ることを研究の目的として、23年度は前年度に引き続き、下記の2項目について、調査、研究を行った。
1.既存のアニメーションアーカイブヒアリング調査
美術館、研究機関、映像制作会社等にて資料収集を引き続き行いつつ、数か所のアーカイブについては、実際に訪問、ヒアリング調査を実施した。
2.ケーススタディとしての東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻アーカイブの構築。
前年度で構築したイントラ型のアーカイブを、Web公闘をめざしたアーカイブへ再構築した。再構築にあたっては、テストサイトを作って、一般公開を前提にシミュレーションを行っていった。
コシテンツについては、修了作品のほか、1年次作品(26作品)、作品関連情報として[監督情報/スタッフ/その他作品/制作記録]、制作記録として小論文や制作記録のPDFを加えた。また、一般公開を前提としたインターフェース開発を行い、フラッシュを活用した作品サムネイル表示や、人名選択/作品タイトル選択/作品年度選択の一覧追加を行った。更に、各種ページの遷移性の向上を図った。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ケーススタディとしての東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻のテストサイトはほほ完成し、サーバー上での動作は一般公開に対してもほぼ問題ないものとなっている。
一方で、既存のアーカイブ調査については、ほぼ資料収集、ヒアリングは行えたが、それをテキスト等に残す作業が翌年度に残っている。

Strategy for Future Research Activity

今後は、テストサイトを実際に一般公開し、その要件や課題などを探っていきたい。また、既存のアーカイブ調査については、レポート形式にまとめた報告書を制作していきたい。