2011 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト・ゲノム時代のバイオメディア・アートに関する調査研究
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22520150
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
久保田 晃弘 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (70192565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 秀雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00324393)
高橋 透 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20298102)
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Keywords | バイオメディア・アート / 生命科学 / メディア芸術 / 構成生物学 / サイエンス・コミュニケーション |
Research Abstract |
3年の研究期間の2年目にあたる今年は、バイオメディア・アートの現状調査とコミュニティーを発展させるために、バイオアートの父と呼ばれるアーティストのジョー・デイビスを日本に招聘して、東京芸術大学でバイオメディア・アート ワークショップ(2011年9月24日~25日)、多摩美術大学で講演と新作のドキュメンタリー映画「HEAVEN + EARTH + JOE DAVIS」(http://joedavisthemovie.com/)の試写(2011年9月29日)、そして早稲田大学で特別講義(2011年9月30日)といった一連のイベントを行なった。 さらに、2011年11月1日から6日にかけて明治神宮外苑で開催された「Tokyo Designers Week 2011」のコンテナ展で、多摩美術大学と早稲田大学のバイオメディア・アートのグループに、慶應義塾大学SFCの田中浩也研究室を加えて「(多摩美 + 演算工房) × 早稲田metaPhorest × 慶應SFC =「Bio×FAB」」というタイトルの展示を行なった。3Dプリンタやレーザーカッターといったデジタル・ファブリケーションとバイオメディアという、いずれも情報と物質のハイブリッドである新しいメディアを組み合せた、新たなDIWO (Do It wirh Others) の可能性を現場で実験し、研究の内容を深化、発展させることができた。イベントには6日間で91,239人というTDW過去最高の来場者数があり、アーティストや研究者だけでなく、多くの一般の方々から、本研究に対する貴重なフィードバックを得ることができた。 昨年度立ち上げたBIOART.JPのサイトも順調に運用を続け、tumblrと組合せることで、より使いやすく見やすいサイトへとバージョンアップを行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
バイアオアートの父と呼ばれるジョー・デイビスを日本に招聘して、ワークショップ、レクチャー、新作の映画のスクリーニングなど、ジョー・デイビス・イン・ジャパンと呼ぶべき一連のイベントを開催した。彼の生の姿に触れることで、バイオメディア・アートの基本的なスピリットを確認できると共に、イベントによってコミュニティーも拡がっていき、研究2年目に相応しい発展的な内容になった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の当初の目的として掲げたバイオメディア・アートの「現状調査」「分類学」「コミュニティー構築」を実現するために、最終年度ではバイオメディア・アートをテーマとした展覧会を開催することで、研究成果をとりまとめていきたいと考えている。さらに展覧会のカタログを出版することで、成果を出版公開する予定である。研究初年度から継続してきた BIOART.JP のサイトもより充実させていき、バイオメディア・アート関連の情報を継続的に発信していきたい。
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Research Products
(1 results)