2012 Fiscal Year Annual Research Report
メディア・アートの音楽的側面、および「エレクトロニカ」に関する総合的研究
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22520152
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Research Institution | Toho Gakuen School of Music |
Principal Investigator |
沼野 雄司 桐朋学園大学, 音楽学部, 准教授 (00322470)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メディア・アート / エレクトロニカ / 電子音響音楽 / ヴァレーズ |
Research Abstract |
2012年度は、前年度で得られた成果を基にしながら、本研究が設定している目標について、以下のような仕事を行なった。 まず、第一の「メディア・アートおよびエレクトロニカの発展を歴史的に整理すること」という目的に関しては、国内では仙台メディア・テークなどの施設、および国外ではニューヨークのコロンビア大学電子音楽研究室、およびニューヨーク市立図書館パフォーミング・アーツ分館などを訪れ、最終的な調査を行なった。メディア・アート全般を扱うという当初の予定よりも、いくぶん「芸術音楽」に傾いてしまったことは否めないが、ほぼ所期の目的は達成した。 また、第二の目的である「これらの作品群の性格と特徴を詳細に記述し、その美的意義を抽出すること」については、2012年度においては先端芸術音楽創作学会の定例研究会におけるシンポジウム「逸脱する芸術表現」(伊藤俊治、古川聖、松村雄一郎ほか)、および日本電子音楽協会主催のシンポジウム「日本の電子音楽~60年の歴史的検証~」(川崎弘二、水野みか子ほか)などの議論の中で、さらには年度末に出した論文(「言語文化」におけるもの)などにおいて展開した。また、日本音楽学会ではE.Vareseとテクノロジーに焦点をあてた発表(「組織された音響とは何か E.Vareseと20世紀のテクノロジー」)を行なった。 残されているのは研究成果の公表である。後述するように、3年間の最終的な成果に関しては2013年度に一通りの公刊、発表を行いたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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