2012 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本の大衆メディア文化における「南方」イメージの形成と展開
Project/Area Number |
22520155
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
田畑 雅英 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (50171872)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メディア文化 / 大衆文化 / 南方 / 文化イメージ / 近代 |
Research Abstract |
明治以後の日本の大衆メディア文化における「南方」イメージの形成と発展の過程を検証し、その特質を解明して、文化・社会との相互影響作用を明らかにするという本研究の目的に沿って、最終年度となる平成24年度においては、科学研究費助成事業による3年間の研究の成果をまとめることをめざした。とりわけ、大衆音楽・芸能分野および広告などの分野で、昨年度までの資料収集・資料調査に補足が新たに必要と思われる部分がかなり生じたため、補足的な資料の収集・資料調査を行い、そのために出張調査も行った。それによって得られた知見をふまえながら、研究成果の最終的な分析と叙述に主要な労力を傾注し、『近代日本の大衆メディア文化と「南方」イメージ』をまとめた。本研究は、研究開始当初の見通しにおいても、分野が多岐にわたり、これまでにほとんど専門的な研究がなされていない文化イメージについての嚆矢的研究となるために、この3年間で総合的成果を完成するというより、核となるいくつかの文化事象に関わる個別事例研究を軸として、今後の総合的な研究展開の橋頭堡を築くことをめざしており、上記『近代日本の大衆メディア文化と「南方」イメージ』においては、文学・映画・絵物語・漫画・音楽・舞台芸能(ショー・ミュージカル)・広告等の事例研究を通して、そこに通底する近代日本の大衆メディア文化に特徴的な「南方」イメージについて、海外の事例との比較も行いつつ、その特質の解明を試み、一定の成果をあげたと考える。しかし、上記のように、このテーマが内包する問題性はきわめて豊かであり、今回の成果を手がかりとして、今後各分野の専門研究者との共同研究も視野に入れ、さらにこの研究を深化発展させてゆきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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