2010 Fiscal Year Annual Research Report
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22520199
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| Research Institution | Nishogakusha University |
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Principal Investigator |
磯 水絵 二松学舎大学, 文学部・国文学科, 教授 (60130407)
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| Keywords | 興福寺 / 常楽会 / 四天王寺聖霊会 / 熱田神宮 / 法華会 / 舞楽法要 / 『古今著聞集』 / 『宇治拾遺物語』 |
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| Research Abstract |
本年度は、今後の研究活動の準備の年であった。そのため、奈良・京都の実地踏査では、法隆寺・興福寺近辺の図書館・資料室等を廻って常楽会関係の資料調査を試みたが大した成果は得られなかった。したがって、今後は奈良県立図書情報館、及び奈良文化財研究所に焦点を絞って文献調査は進めていく。また、実際に常楽会を挙行している大寺としては、高野山金剛峰寺と大阪四天王寺(聖霊会がそれに該当する)が注目されることが22年度の調査によって明らかになった。そこで今後はこの2寺の法会について、その古態を探っていくこととする。
なお、本年度の研究成果は、次号の『伝承文学研究』に掲載される(再校済)が、その成果の概要を述べると、おおよそ、次のようになる。
第一に現行のそれは四座法要の形をとっており、それ以前の形式をうかがう資料にはなり得ないことが明確になった。第二に、興福寺常楽会の第二日には熱田神のための法華会が挙行されていたが、その理由が明確ではない。第三に『興福寺流記』をはじめとする興福寺関係資料が、存外に新しいことが明らかになった。
今後は、以上を踏まえて、他寺の法会の中に古代法会の状況を窺っていき、これまでは常楽会に焦点を絞ってきたが、広く諸法会を研究対象としていくこととする。
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Research Products
(1 results)
