2012 Fiscal Year Annual Research Report
島津家家伝の生成過程と軍記物語・兵法書の関係についての遡及的研究
Project/Area Number |
22520201
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
鈴木 彰 明治大学, 政治経済学部, 准教授 (40287941)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 島津家 / 武家家伝 / 軍記物語 / 兵法書 / 日本中世文学 |
Research Abstract |
昨年度から引き続き、鹿児島県歴史資料センター黎明館所蔵の玉里島津家資料の資料調査を行った(計3回)。関連資料の書誌を調査し、デジタルカメラで順次撮影した。本年度も、尚古集成館での調査を計画してはいたが、館の業務上の事情により、前年度同様、調査が叶わなかった。そのため、関連資料目録作成の計画を一部修正せざるをえなかった。その他、鹿児島県立図書館、鹿児島大学附属図書館、都城島津邸、ミュージアム知覧等に赴き、撮影・コピー等の形で関連資料の収集を進めた。順次資料の内容を検討しつつ、関連資料目録完成に向けた作業を継続した。尚古集成館の資料調査は不可欠であるため、次年度以降に補足を試み、その後、所蔵機関の意向を確認しながら、情報公開する方向で作業を進めていく予定である。 本研究では、当初より、I島津斉興期、II島津光久期、III室町・戦国期の三段階に分けて資料分析を進めてきた。本年度はII期に重点を置き、島津光久期の問題に重点をおいて資料収集を試みた。また、成果発表に関しては、III室町・戦国期のうち、とくに戦国期における島津家家伝の様相についての論文(5点)が公刊された。また、III期の島津忠良(日新)の手になる「伊呂波歌」をめぐる文化政策とその後世への影響についての研究成果を、上智大学での国際シンポジウム及び後述する公開研究集会で報告した。これらの発表の内容は現在論文化を進めている。 成果発表の公開研究集会を2013年2月3日(日)に東京・田町で、3月10日(日)に黎明館講座室にて開催した。前者には新福大健氏(黎明館学芸専門員)を関連報告者として招聘し、後者は隼人文化研究会の協力をうけて、鈴木による二件の成果報告を行った。本研究の成果は、今後順次公表するべく準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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