2012 Fiscal Year Annual Research Report
18世紀後半のイギリスにおける擬似自伝体小説の研究
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22520234
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
内田 勝 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (00213447)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 18世紀 / イギリス / 自伝 / スターン / エイモリー / Laurence Sterne / Thomas Amory / it-narratives |
Research Abstract |
本研究では、トマス・エイモリー(Thomas Amory, 1691?-1788)の『ジョン・バンクル伝』(The Life of John Buncle, 1756-66)やローレンス・スターン(Laurence Sterne, 1713-68)の『トリストラム・シャンディの生涯と意見』(The Life and Opinions of Tristram Shandy, Gentleman, 1759-67)といった18世紀イギリス擬似自伝体小説を経て形成された、近代個人主義的な自我を持つ著者像が、世紀末に至って『ジェイムズ・ラッキントン四十五年の半生の回想録』(Memoirs of the Forty-Five First Years of the Life of James Lackington, 1791)といった実在の人物による自伝に言わば「逆輸入」される様を考察します。今年度は一昨年度・昨年度に引き続き、18世紀イギリスの自伝および小説に関する文献を収集して読み進めました。その過程で今年度は特に、18世紀イギリス擬似自伝体小説の代表作の一つである『ジョン・バンクル伝』を中心に研究しました。今年度の研究成果は、論文「絶景と美女と過剰な脱線――トマス・エイモリー『ジョン・バンクル伝』について」として発表しました。3年間の研究で得られた知見を生かして、今後も18世紀イギリス擬似自伝体小説の研究を続けていくつもりです。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)