2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520242
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊勢 芳夫 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80223048)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 英文学 / オリエンタリズム研究 / インドの近代化 / 日本の近代化 / 近代化言説形成=編成 |
Research Abstract |
本研究の目的は、19世紀における欧米の植民地政策が今日の世界システムの構築に少なからず影響を与えたことを検証するとともに、インドと日本の近代化を、イギリスの近代化と対照してあぶり出すことである。そしてその成果を平成24年度に著書(『「反抗者」の肖像――イギリス、インド、日本の近代化言説形成=編成』)として発表した。 1. 平成24年度は、本研究「19・20世紀の英国小説におけるアジア表象の変遷」(2010年度~2013年度)、及び、研究課題「イギリス文学における東アジア表象についての文化的研究」(2007年度~2009年度)のもとで行った調査研究の成果を、本文550ページ(p.3-p.552)にまとめ、渓水社(広島市)から平成25年3月1日に出版刊行するとともに、国内の主要図書館、及び、イギリス大英図書館に寄贈し、広く研究成果を公表した。 2. 本研究は、イギリス、インド、そして日本の3方向の視点から、イギリスによる、19世紀から20世紀にかけてのインド以東の東アジア政策とそれらの地域の近代化への影響を複眼的に検証すものであり、そのため、研究協力者のバングラディシュのイスラム大学・人文社会学部所属のマムヌール・ラハマン教授に、インドにおけるイギリスの植民地(近代化)政策についての研究を英語にて執筆してもらい、上記著書(『「反抗者」の肖像――イギリス、インド、日本の近代化言説形成=編成』)に含めた。(p.101-p.121、及び、p.514-p.519) 3. 本研究では、日本植民地における近代化政策の研究が不十分であったため、国立国会図書館(東京本館)において、特に第2次世界大戦までの日本の植民地に関する資料を調査した。(平成25年3月25日~30日に実施)
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)